USB接続の超小型トリガモジュール
◆UTR-HID-04Aの開発背景◆
「UTR-HID-04A」は、USB接続のトリガ入力モジュールです。
スイッチや接点、センサーなどから得た信号を、キーボードの押下情報に変換して通知します。
USB HID(Human Interface Class)を実装しているため、特別なドライバをインストールすることなく、簡単にトリガ信号をPCに取り込むことが可能です。
UTR-HID-01Aの4Ch版です。基本性能はUTR-HID-01Aと同等です。詳しくはUTR-HID-01Aのページをご参照ください。
◆UTR-HID-04Aの使い方◆
「UTR-HID-04A」は、超小型設計のUSB HID変換モジュールです。
PCのマザーボードのUSBポート(内部ピンヘッダ)に直接接続し、筐体に内蔵することも可能ですし、本モジュールにUSBポートを実装し、ケースに入れてデバイス化することもできます。
デバイス側に組み込むことを目的として、コネクタを実装していないバージョンUTR-HID-04Bも用意しました。
UTR-HID-04BにUSBポートを変換基板で取り付け、スイッチを配線しケースを用意すれば、USB接続のスイッチボックスが完成します。USB周りの面倒な設計やソフトウェア開発は一切不要です。
スイッチの代わりにセンサー回路を用意すれば、センサー値に合わせてトリガーを発生させるUSBデバイスが作成できます。USB I/Fを持ったデバイスは、USBバスから電源供給ができるため、電源回路や電池を必要とせず、コンパクトなデバイスが簡単に作成できます。
※上記応用例では、USBポートに「USB miniB変換基板を使っています。miniBは5ピンのため、そのままでは接続できません。そこで未使用の4ピン(ID)と5ピン(GND)を短絡し、1ピンから4ピンの4本でUTR-HID-04Bと接続しています。
※センサーを接続する場合の方法はデータシートをご参照ください。
トリガーの入力ポートは、JSTのXHソケット(B2B XH-A)となっています。
対応するハウジングXHP-2で接続してください。
XHP-2を使った300mmのアッセンブルケーブルをオプションで用意しています。(UTR-ACB-300)
XHコンタクトの圧着に必要な工具をお持ちでない方はご利用ください。
◆UTR-HID-04Aの応用事例◆
FA(Factory Automation)の分野では、緊急停止ボタン、運転/停止ボタンなど、4つまでの外部スイッチをPCに接続してシステム化できます。
医療向けの分野では、写真取り込み用のシャッターボタンの他、撮影モードボタン、ページ切り替えボタンなどを専用のボタンとして用意し、電子カルテやファイリングシステムの操作の簡素化、省スペースを実現します。
IoTやエンターテイメントの分野では、メディアプレーヤーのPlay,Stop,FF,REWなどのボタンをタクトスイッチに割り当てることにより、タッチパネルにはない安定した操作感のあるキオスク端末やメディア機器が実現できます。
◆産業用途にも耐えられるプロ仕様設計◆
「UTR-HID-04A」は、実際の産業用途での利用に耐えられるよう、安定性、安全対策が施されています。
1)チャタリング除去回路搭載
スイッチや接点を気軽に接続できるよう、チャタリング除去回路を搭載しています。
RC回路とシュミットトリガを用い、
接点ON時 約6msec
接点OFF時 約12msec
の間、チャタリングを除去します。
2)サージ対策
人間の手が直接触れるスイッチを接続する場合を考慮し、静電気サージ、開閉サージから保護します。
3)USBポートへの逆刺しを考慮した保護回路
4)ESD Protection
詳しくはデータシートをご参照ください。
UTR-HID-04A 詳細
◆ギャラリー◆
◆Dimension◆
◆定格・性能◆
1)入力可能トリガ回数
3Hz以下(1秒間に約3回まで)
2)消費電流
10mA/5V
3)重さ
4g
4)RoHS準拠
◆ソフトウェア◆
本モジュールにトリガが入力された際、PCに通知するキーの値を、ソフトウェアで設定することができます。
ソフトウェアは下記からダウンロードしてください。
Windows版とLinux版があります。
ソフトウェアのインストール、使い方については、データシートをご参照ください。
◆ドキュメント◆
データシート UTR-HID-04A_DataSheet-Rev1.pdf
◆ダウンロード◆
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